まず押さえるべき4種類の手数料
RedotPay の手数料は、シーンによって複数の項目が重なります。把握しておくべき主要項目は次の 4 つです。
- 発行料(カードを作るときの一回限りのコスト)
- 入金手数料(オンチェーン送金のネットワーク手数料は別途必要)
- 利用手数料(決済の通貨や加盟店ごとに変動)
- 出金手数料(ATM や法定通貨出金で発生)
すべての項目を「ゼロ円」で運用することは事実上不可能で、用途に応じてどの項目を最小化するかが運用の腕の見せ所になります。
1. カード発行料
2026年時点の目安は次のとおりです。
- バーチャルカード:約 10 USDT(キャンペーンや招待コードで無料化される場合あり)
- 物理カード:約 100 USDT(配送先国によって若干前後)
年会費・月会費は基本ゼロです。長期保有でも維持コストが乗りません。
2. 利用手数料(決済時)
カード決済時の手数料は、決済通貨と加盟店区分によって変わります。代表的なケースの目安は次のとおりです。
- USD 建ての加盟店(Amazon.com など一部 EC):約 1.0%
- USD 以外通貨(円建て・ユーロ建てなど):約 2.2%
- クロス通貨決済時の FX 手数料:約 1.2%(上記に重ねて適用)
例として、日本の楽天市場で 10,000 円の買い物をした場合、おおむね 2.2% + 1.2% = 約 3.4% 程度のコストが上乗せされる計算になります。1 万円なら 340 円相当が手数料、ということです。
3. ATM 出金手数料
物理カードを使った ATM 出金は、コストが最も大きい操作です。
- ATM 出金手数料:約 4.2%(出金額に対して)
- クロス通貨 FX 手数料:約 1.2%(別通貨で引き出す場合)
- ATM 設置事業者の独自手数料:1 回 200〜500 円程度(海外 ATM は別)
たとえば海外旅行先で 5 万円相当の現地通貨を引き出すと、概算で 5%以上、2,500〜3,000 円ほどのコストが上乗せされます。日常の現金引出に多用するのは現実的ではありません。
4. 入金時のネットワーク手数料
RedotPay 側の入金手数料はゼロですが、送金元の取引所やウォレットから送金する際に、ブロックチェーンのネットワーク手数料(ガス代)が発生します。代表的な例は次のとおりです。
- USDT TRC20:1〜2 USDT
- USDT ERC20:数〜数十ドル(イーサリアム混雑時)
- USDT BEP20:約 0.3 USDT
- USDC Solana:約 0.0001 SOL
実運用では、コスト的に TRC20 または BEP20 が選ばれることが多いです。
実シナリオ別 総コスト試算
ケースA:海外旅行で物理カードを使って 10 万円相当を ATM 出金
ATM 出金 4.2% + FX 1.2% + ATM 事業者手数料 数百円 → 合計で約 5,400〜5,700 円のコスト。
ケースB:海外 EC(USD建て)で 100 USD の買い物
USD 加盟店手数料 約 1% → 約 1 USD(≒150 円相当)。
ケースC:日本の EC(円建て)で 1 万円の買い物
USD 以外通貨 2.2% + FX 1.2% = 3.4% → 約 340 円。
隠れコストにも注意
仕様外の「隠れコスト」として、次の項目も認識しておきましょう。
- 為替レートのスプレッド:公式レートと実際の換算レートに 0.3〜1.0% 程度のスプレッドが乗ることがある
- 取引所→RedotPay 送金時の入出金手数料:取引所側で 1〜5 USDT 程度
- 日本国内の暗号資産取引所への入金にかかる銀行送金手数料
コストを抑えるコツ
- USD 建てサービスを優先する(Amazon.com、Netflix の USD 課金、海外 SaaS)
- ATM 出金は緊急時のみ。基本はカードまたは Apple Pay でタッチ決済
- 入金は TRC20 を中心に。少額のため込み入金を避け、まとめて入金
- 招待コードを必ず適用し、登録ボーナスでバーチャルカード発行料を相殺
まとめ
RedotPay は、「コスト最小化のために発行する」というよりは、「暗号資産を日常で使えるようにする」ためのサービスです。手数料体系を理解した上で、得意なシーン(海外 EC・USD 課金・タッチ決済)で重点的に使うと、満足度が高くなります。